中古商品の仕入れ販売を行うリユース事業を展開するワットマン(横浜市旭区)は15日、ハードオフコーポレーション(新潟県)とのフランチャイズ(FC)契約を5月31日付で解消すると発表した。今後は独自ブランドでの運営に転換する。
契約解消により、ワットマンは計4億5千万円をハードオフ側に支払う。ハードオフFC加盟の6店舗、オフハウスFC加盟の9店舗の計15店舗は6月1日から「スーパーリサイクルショップ ワットマン」として展開する。
2013年4月16日 カナロコ
すんごい遅いキャッチアップで恐縮ですが。フランジャってサイトにはさらに詳しい内容が。
ワットマンは元々家電量販店を経営していたが、同業界の競争激化で苦戦している中で、経営不振を脱するために2002年3月ハードオフコーポに加盟。既存の家電量販店を『ハードオフ』と『オフハウスに』に転換していった。
ワットマンが完全転換を決断した年には、ハードオフコーポは資本による支援、店舗の引き受け、人員の引き受けなど大幅な支援策を実施してきたという。事実、ハードオフコーポはワットマンの2012年3月期の有価証券報告書によるとワットマン株の13.21%を保有し、清水一郷社長に次ぐ第2位の株主にもなっている。
ところが、ワットマンが独自ブランドのリユースショップの運営を開始したいと、ハードオフコーポに申し入れ、両社で協議を重ねた結果、契約解除の合意に達したもので、その対象は『ハードオフ』6件、『オフハウス』9件の合計15件。
合意内容は、
などというもの。
- ワットマンがハードオフコーポに対して契約解除の解決金として1契約当たり3000万円、合計4億5000万円を支払う
- ハードオフコーポはワットマンが契約終了後の今年6月1日以降リユース業を行うことを承認し、リユース業を営むことに対して営業差止請求及び損害賠償請求などの金銭を請求しない
ワットマンはハードオフコーポとの契約解約の合意に基づいて、今年6月1日から新ブランドとして『スーパーリサイクル ワットマン』を立ち上げる予定。
2013年4月16日 フランジャ
4.5億も払ってまでFC契約解除したかったってのは。。。「ノウハウ掴んで固定客もついたからハードオフの看板じゃなくてもええやろ」ってことなんだろーか。株を握られてるのもうっとうしい?w
4.5億ってワットマンにとってはどんくらい痛い額なのか知りたくなったので、興味本位にワットマンの決算書なぞをチラ見。
25年度の決算は売上29億、営業利益1.4億、経常利益1.6億。
解約金は実に営業利益の3年分以上だ。コリャ相当痛いな(汗)。ちなみに営業利益より経常利益が高いのは投資有価証券の売却を進めたから。
成長率は24年度と比べると、それぞれ6.7%減、29.2%減、24%減とずいぶんな右肩下がり。理由は「業態を変更した店舗の立ち上がりの遅れと閉店による店舗減少の影響によるもの」としてるけど。
24年に3店舗閉店、3店舗をハードオフ(家電)→オフハウス(衣料)に鞍替えしてる。現在は12事業所22店舗。
昨年から今年にかけて、フランチャイズを解約して、店舗の合理化を進めて、ワットマン的にはかなり思い切った経営方針の転換を図ったっつーことだよね。
6月になってからワットマン某店に足をはこんでみたんだけど、袋のハードオフのロゴが消えたくらいで、まったく以前のままであった。
さてはて吉と出るか凶と出るか。
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